『アニーのアトリエ ~セラ島の錬金術士~』

総括的にレビューしてみます。

・登場人物が魅力的に仕上がっている。

非常に高いスキルで描かれたマリーのアトリエの頃とは、漫画チックな絵柄が目立つ今作は趣向が違うものの、キャラクターは皆魅力的です。

頭の悪い登場人物は、下手をすると非常に不快な存在になるものですが(あえてここでは具体例は挙げませんが)、アニーは声優さんの(もう本当に、実に良い意味で頭が悪そうな)熱演もあって、魅力的で面白い主人公に仕上がっています。また、周囲を固める脇役達も、アニーにとっての等身大な人物達がそろっていて、非常に上手く歯車がかみ合っているのが印象的です。

また、もとヒッキーで怠け者の主人公が、ぶら下げられたエサに釣られたとはいえ、サクセスストーリーを歩むあたりはなかなかにいいですね。

・システムが原点回帰

行き詰まったシステムが目立つアトリエシリーズで、敢えて原典のシステムに忠実なものを作ることによって、却って良くなった印象。ストレス無く遊ぶことが出来ます。

・目的がわかりやすい

非常にわかりやすい目的が設定されているため、遊ぶための指針としやすい。

ただ、錬金術である必要性はあまり認められないので、その辺りは次回作での反映を望みたいところです。

ちなみにこの作品の主人公であるアニーさんは、おそらく歴代最強の存在。錬金術に関しても完全にド素人のヒッキーから三年で賢者の石を作るわ、道具の助けもなく単身でドラゴンを殴り殺すわ、そのデタラメな実力は他を圧するものがあります。多分この気が狂った才能(褒め言葉)が埋もれるのが惜しかったので、両親は彼女を単身新開発地区に放り込んで、試練を課したのだろうなと思いました。