フロントミッション オルタナティブ

FM2nd後に発売されたFMシリーズ四作目。

ターン制SRPGではなく、最大1小隊×3をリアルタイムで動かしていくリアルタイムシミュレーションゲームになっています。

舞台となるのは、1STの56年前の2034年のアフリカ大陸。

WAPの前身となるWAWを駆り、紛争に身を投じます。

パッケージからストーリーまで、とにかくこのゲームは一切媚びません。

基本的に操作できることが少なく、プレイヤーの介入度は非常に低い。

聴こえてくるのは“ゆりかご”の歩行音、ライフルの発射音、鳥の鳴き声、木々のざわめき。

学習していくにしたがって、あって当たり前のようなスキルを覚えます。

そこにFMシリーズの爽快感はありません。

壁に引っかかったまま前に進まないなんてこともしょっちゅうです。

戦車やヘリにてこずるどころか、気を抜いてると破壊されます。

限界まで鍛えたパイロットたちが新型機に乗ったとしても、

統制をとらずに動けば、当然、各個撃破されます。

でも、それが兵器としてのWAWのリアリティーを感じさせてくれるのです。

鉄の塊が軽快に動くわけがありません。

パンチなどしたら、繊細な関節部が耐えられるわけがありません。

携帯型ライフルのWAWが戦車と真正面から撃ち合っても勝てるわけありません。

本来、地対空では地上兵器が圧倒的に不利なものです。

いかなるエースパイロット&新型機でも、

単独では限界があるのです。

物語の後半、WAWに変わって配備されたWAPと戦うことになります。

WAWとの差を痛感するのもまた一興。

WAW/WAP、そしてFMってこういうものだと感じさせてくれる一作。

フロントミッション1STに並ぶ、あるいは超えるほどの名作です。